妊娠が分かったと同時におとずれるつわり。ほとんど感じない人から、何も食べられず体重が落ちてしまう人まで、人により様々な症状をもたらします。つわりとはそもそも何なのか、どのように克服すればいいのか、体験談をもとに書いていきます。
つわりとは

妊娠2・3か月ごろ、吐き気とともに食欲を失う症状です。つわりには、一日中吐き気を催す「吐きつわり」、何かを口にしていれば症状が和らぐ「食べつわり」などと呼ばれる症状があります。ほとんどの妊婦さんが経験しますが、その重さは人それぞれのようです。
つわりの原因
通っていた産婦人科の先生に、なぜつわりが起こるのか聞いてみましたが、まだ、何が原因かははっきりとわかっていないようです。精神的なものだったり、ホルモンの関係だったり、様々な学説があるそうです。その分野のスペシャリストに、ぜひ解明していただきたいものです。私は吐きつわりでしたので、以下、吐きつわりについての体験談を書きます。
吐きつわりの対処法
産婦人科の先生に相談する
まずは、かかりつけの産婦人科の先生に相談しましょう。私の場合は、強い吐き気で仕事に行くことすら困難になりましたが、そのことを先生に相談すると、「妊娠悪阻」の診断をされ、診断書を書いてくださいました。診断書があることで、会社にお休みをいただくことができました。しかし、吐き気と嘔吐の回数は一向に良くならなかったので、一度退職することにしました。どうしても仕事を続けられたい方は、産婦人科の先生と、会社の方と、それぞれに相談するのがいいと思います。会社によっては早い産休や、体調不良期間の出勤の緩和など柔軟に対処してくれるところがあるようです。
そして、「小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)」という、妊娠中での使用もできる、漢方薬を処方してくださいました。妊娠中の薬の使用について不安がある方は、産婦人科の先生とよく相談をしてくださいね。
食べれそうなときに、なんでもいいので食べる
私の場合は、朝起きた瞬間から眠る直前まで、常に強烈な吐き気に襲われていました。何もしなくてもどうせ吐くので、体重を落とさないように、とにかく口に食べ物を運んでいました。口の中に食べ物が入るたびに吐きそうになるのですが、食べては吐いてを繰り返しました。食べ物はもったいないですが、赤ちゃんのため仕方ないと割り切りましょう。
そして、食べ物は、「赤ちゃんにいいものを」などと考えなくて大丈夫です。食べれそうなものを食べてください。私はゼリーやサンドイッチ、スイカ、フライドポテト(定番)等で乗り切りました。産婦人科から葉酸入りのサプリメントをいただいていたのですが、独特の味が吐き気を誘うので、微量しか飲めませんでした。それでも妊娠中の赤ちゃんは順調に育ち、現在まで、何の不調もなく大きくなっています。
家事は最低限で
立っているだけで吐き気を催すつわり。辛かったら家事なんてしなくたって大丈夫です。横になっていましょう。旦那様の食事は、自分で作るか買うかしてもらいましょう。我が家の場合は、私は日中ひたすら横になっていて、食事の用意は一切しませんでした。(立っているとすぐに吐きそうになりトイレへ駆け込むので、食事の用意どころではありませんでした。)夫は料理をしない人なので、日中の食事を買ってきておいてもらい、夫自身の食事も、つわりの期間中はほぼ買ったものを食べて過ごしました。唯一、やっていた家事といえば洗濯くらいです。といっても、洗濯機のボタンをおし、干すときは座ったまま干せる高さに室内干し。大丈夫です。意外と何とでもなります。
自分に合う吐き気対策をネットで調べる
世の中の専門家の皆さんが、ネット上につわりの対処法を載せてくれています。「手首にあるツボを押す」「炭酸が吐き気を和らげる」「酸味のあるものを食べる」等調べると、たくさん出てきますので、試してみてください。藁にもすがる思いでいろいろ試しましたが、やはり個人差があるのか私にはどれもほぼ効きませんでした。炭酸に至っては、口に含んだ瞬間吐きました泣)横になり、スマホを見ることができる状態なら、調べものをすることで気がまぎれるので、気を紛らわすという意味でもいいかもしれません。
辛いつわり、いつまで続くの
つわり真っただ中の方が、一番気になるのがこれだと思います。
一般的には、妊娠初期の2か月ごろから5か月ごろまでと言われています。しかし、症状がさまざまなように、つわりの終息時期も人それぞれ。本当につらい時期だと思います。はっきりと5か月までと言ってくれれば、先の見えない苦しさも耐えられるのに、それができないのがつわりのつらいところですよね。一生、この体調不良から抜け出せなくなるのではないかと不安になったりしますよね。正直、体調不良は生むまで続きます。しかし、出産を終えたら嘘のように元気になれます。その体調不良は赤ちゃんを守り、育てるために必要なことなのです。
管理人のプチエピソード
私の場合は、横になって過ごした期間は4か月間でした。その間は、普通に生活することもままならず、 動けば必ず吐き気が襲ってくるので、お風呂に入ったり、歯磨きをするのも苦痛でした。横になっていればいくらかましですが、それでも常に悪心があります。
食べ物がまともに食べられなさ過ぎて、フライドチキンを片手に持ちアイスを食べながら別の料理屋さんに入るという謎の夢を連日見ました。
ノロウイルスによる胃腸炎や、急性胃腸炎になったこともありますが、それらの吐き気と決定的に違うのは、「吐いても全く楽にならないこと」です。胃腸炎の吐いた後の爽快感(?)が、つわりにはなく、吐いた後も吐き気(しかもずっと強烈)が続きます。
そして、あまりにも立ち上がれない日々が続くので、普段から怠け者だった私は、「つわりに便乗して何もしない自分を正当化してるんじゃ・・・」と自分自身を疑いました。一生、この状態になってしまうのではないかと不安になったのを覚えています。
しかし、そんな状態も、少しずつですが回復してきます。
最初は少し座れるようになり、それから部屋の中を歩いてみたり、ご飯を炊いてみたり、できることが少しずつ増えていきました。出産まで、気分の悪い状態は続きましたが、それは寝込むほどのものではなく、普通の生活ができる程度のものとなりました。カラオケに行けるまでに回復しましたよ!
まとめ
今、つわりに苦しみこのサイトにたどり着いたみなさん。本当にとてもつらいですよね。
頑張らなくて大丈夫です。お仕事されてる方も、周りに相談し、つらいときは極力お休みしましょう。旦那様に、とことん頼りましょう。もう皆さんは、すでにとても頑張っていらっしゃいます。
おなかの中で赤ちゃんを育てるという、大切で尊い仕事は、おなかの赤ちゃんのお母さんである、あなたにしかできないことなのです。
出産が終われば、必ずその苦しさから解放されます。ずっとつらいままではないので安心してください。赤ちゃんが生まれたら、言葉に表せない幸せが待っています。
体をいたわり、ゆっくりと過ごしてくださいね。
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